そもそも仕事に何を求めるのか
「飲み会は残業代出ますか?」20代社員のイラッとする一言
これを見て少し意見をしたくなった。
私はさすがにこんな発言はしない。
そもそもお酒が好きなので飲み会には必ずといっていいほど参加する。
しかしながらここに書いてあることを見る限り私は若い世代に近い考え方をしている。
この類の論争に関してはどうしてもワークライフバランスという言葉がかかせない。
最近の若い人は年配に比べてワークライフバランスを重視する傾向にあるのは私も思う。それはどうしてか。
「仕事」というより「会社」そのものに期待していないからである。
会社はあくまで労働力に対する賃金をもらう先であり、契約しているだけである。
ではなぜ昔はそこまで会社に期待している人も多く、かつワークライフバランスも軽視されていたのか。
それは経済が成長を続けていたからである。
昔はサラリーマンとして会社に長く勤めることをよしとし、所属年数によって確実に昇格して昇給もしていた。その場合、その所属している会社が全てであり、我慢して時間が経てば必然的に給料は上がっていき昇格していったのである。
しかしながら現代社会はそのようにはいかない。
今の新入社員はそもそも好景気を経験していないのである。
生まれながらにしてバブルが崩壊し、テレビをつければ不景気といわれ続けてきた世代である。その世代がバブル世代に比べて会社や仕事そのものに悪いイメージを持っている確率は必然的に高くなるであろう。
そもそも会社が個々人に求める範囲はしっかりと切り分けるべきではないのかと思う。
私は会社で強制的に参加させたい飲み会ならば残業代は出さずとも飲み会のお金は会社で用意したらよいし、そうでなければ自由参加にすべきだと思う。
すくなくとも飲み会の時間約3時間を残業代にすると(残業の時給を1500円と仮定すると)4500円となる。さらに飲み会参加費として4000円徴収されるとすると。
個人で8500円もの損失である。
もちろん飲み会のお金を損失と数えるかどうかなどは議論の余地があるが、すくなくとも「飲み会がそもそも嫌いで苦痛でしかない」人からすると1万円弱の損失となってしまうと考えると、こういう言葉が出てしまうのは仕方がないのではないか。
記事に関しての意見は以上になるが、逆に若い世代に言う言葉としては、
上の世代はいわゆる飲みニケーションを大事にしている人も多いのでその会社でうまくやっていくつもりなら文句を言わずについていったほうがよいであろう。
ということだけである。
こういった記事があると私はお酒がそれなりに強く、かつ好きでよかったなとつくずく思う。
以上