マナーと化粧
女性にとって仕事をしていくうえで最低限の化粧はマナーとして扱われる。
それは特殊な仕事を除くと一般的な認識であると私は考える。
なぜ突然このようなことを言い出したかというと、先日歯医者に行っていたときに待合室でふと見つけた雑誌に、「女性にとっての化粧は」のような小さなコラムが掲載されていたからだ(詳細なタイトルは覚えていない)。
簡単に書くと、
『女性同士で会話していたときに、かわいらしい後輩のAさんの話になり、とある人が「Aさんって普段から化粧しないのは自分がかわいいと思ってるんでしょ、嫌味な子よね」という会話があった。その筆者も普段からあまり化粧をしないのだが、筆者の場合は別に綺麗でもないのでおそらくめんどくさいからしていないと思われているだけだろう。化粧しないことはそんなにいけないことなのか。』
といった内容だった。
そこに一般女性は化粧をするのは当たり前で、化粧をしていないのは失礼に値するのではないかという考えが一部に浸透しているのではないかという意見が書かれていた。
私は仕事をしているうえで、男性女性にとどまらず、最低限の身だしなみは整えるべきであると考えている。
男性でも寝癖がついていたりフケがたまっていたり体臭が臭いという人はたまに見かける。
それに比べると一般的に女性のほうが最低限の身だしなみは整えている人は多いように感じられる。
しかし同時に、化粧がマナーの域を超えている人も多数見かけるのである。
男性ではたとえば髪が極端に長かったりワックスでツンツンの髪型にしたりヒゲをはやしていると注意される会社が今でも多いのではないだろうか。そしてオフィス街で仕事中の人たちはやはりあまりそういった人を見かける機会は少ない。
しかしながら女性では女性同士でしかあまりそういった注意がなされないため、明らかにマナーの域を超えている人を見かける。
私の会社でも明らかに高すぎるヒール、短いスカート、濃い化粧、つけすぎな香水、カラフルなネイルで仕事をしている人を見かける。
それが直接的に問題になるかと聞かれればそこまで問題ではないのかもしれない。
しかし私は少なくとも集中しているときは甲高いヒールの音が耳触りだし、よほどの美人でもなければ下着にも興味はなく、逆にかわいくない女性の下着など見てもテンションが下がるだけだし、濃い化粧を見るとどうしても電車等でぶつかったときにスーツに化粧が付かないか心配になるし、香水に関しても匂いが強いものはどうしても臭いとしか感じないし、ネイルもそれでキーボードを打ちづらそうにしてると何しに会社にきているのかわからない。
実体験でも上記のようなことはもちろんあるのだが、それは割愛させていただく。
要するに、何事もほどほどに、ということである。
女性だけでなく、男性でも良かれと思ってやっている身だしなみがマナーの域を超えていないかもう一度立ち戻ってみるのもよいのではないだろうか。
少なくとも私は非常に濃い化粧をしている女性よりは最低限の身だしなみを整えているが化粧をしていない女性のほうが一緒に仕事をしたいと思うし、取引先としても信用できる。
以上。
人はなぜ化粧をしてきたのか 古典から近代文学に学ぶ化粧の意味
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