意識の高くない系社会人ブログ

意識の高くない系社会人が仕事観や自己啓発のような内容を中心に、他にも色々と日々考えていることを書いていきます。

メンタル面における鈍感力と敏感力

ゆとり世代(ゆとりせだい)とは2002年度(高等学校は2003年度)学習指導要領[1][2][3]による教育(ゆとり教育)を受けた世代、またはそのうち脱ゆとり教育を受けていないなどの一定の共通した特性を持つ世代のことである。

 

Wikipedia引用

 

 

よくゆとり世代は使えないと言われることが多い。

ゆとりというよりはむしろ今の若者はという言われ方をすることが多いと思う。

「今の若いものは…」という言われ方は昔からずっとなされていたことなので今更それに対して言及するつもりはない。

 

 

今回は、どちらかというと「今の若者と昔の若者の違い」について話をしようと思う。

特に『メンタル面』について話をしたい。

 

 

なぜ突然今と昔のメンタル面の話をするかというと、

ついこの前会社で人権問題やパワハラについてのDVDをみさせられたからと、そのDVDについて気さくな年配の方と昔との違いを話していたのと、あとは自分もよく上司に怒られているので今話題の『パワハラ』とはいったいどこからどこまでを指すのか調べていたからである。

 

 

まず、今回の話題は、前提として「今の若者は昔に比べて精神的に弱くなった」という前提で初めようと思う。

昔の人も精神的に弱い人がいるとかそういったことを詰めようとは思っていない。

 

 

最近はよく新型うつと呼ばれるものにかかる人や、メンタルをやってしまって休職する人が後を絶たない。

昔はあまりいなかったと思う。

そもそも昔も一定層はいて、最近になって病名がついたからそれが認識されるようになったのだとは思う。が、今回の趣旨に反するのでいったん置いておく。

 

 

上で述べたような人権やパワハラの防止の映像等を見ると、必ず「昔は○○だったのに、自分もそうやって育ったのに」という発言が多い。

実際にそれについて会話をした年配の人はやはり昔は会社で頭を叩かれたりの軽い暴力は当然のようにあったらしい。

私も子供のころ家や塾が厳しいところだったのでよく怒鳴られて頭を叩かれたりをしていたが、精神的にはかなりつらいものがあった。社会に出てからそれをやられるとおそらく言い返すか殴り返すか転職するか何かやってしまうと思う。

しかし昔の人はそれでも耐えていた人が多かった。

 

果たしてなぜ耐えられたのだろうか。

 

いくつか要因は考えられる。

 

1、当時はそれが当然だったから

単純な理由である。

それが普通の社会ならばあまりそれに対して疑問を持つ人も少なくなる。

要するに一種の洗脳である。

 

2、好景気だった

もう一つの理由としては、今と比較すると経済が成長し続けており、景気も良く、楽観的に考える人が多かったというのも考えられる。

昔は今に比べるとやはり飲み会等も多かったらしく、毎日のように居酒屋で同期と上司の愚痴を言ったもんだとよく年配の人や親から聞いていた。

また、ずっと耐え続けて会社にいると基本的に必ずと言っていいほど昇格して昇給していった。今みたいにずっと給料が上がらないといったことが少なく、またそのうち管理職になって上の立場になれるという期待があったから耐えられたのかもしれない。

 

3、教育方針が違う

今回はこれについておもに話していこうと思う。

今の世代はあまり競争をさせないというのがもっぱら言われている。運動会でも一緒にゴールしようといった話をたまに聞く。

団塊の世代は人も多く受験戦争やいろいろ競争にさらされて生きてきたのだと思う。それによって「他人を蹴落とそう」という人は年配の人は今の若い人より多く感じる。

 

 

 

さて、今回のタイトルをなぜ「鈍感力と敏感力」としたか。

 

メンタルにおいて今の人は昔に比べてより「敏感」になっているのではないかと私は考える。

昔は今よりおおらかな人も多く、何かを言われてもそこまで気に留めず、次の日まで引きずらないという人も多かっただろう。

今は一度言われたことを何度も頭で反芻してしまい、だんだんとメンタル面に支障が出てくる人も多いように感じる。

 

これは非常に難しい問題で、「じゃあメンタルの強い鈍感な人を雇えばいい」という話になるかと言われると決してそうではないと私は思う。

むしろ私は「敏感」な人のほうが好きだ。

 

なぜわざわざ「鈍感」、「敏感」と表現したかを考えていただきたい。

 

 

精神的に「鈍感」な人は自分に対してだけでなく相手に対しても「鈍感」なのである。

そのため、「自分は怒られても病んだりはしないから他の人に同じことをしても大丈夫だ」となりがちなのだ。

精神的に「敏感」な人はあまり他人に攻撃的に会話をする人や日常的に高圧的に接する人は少ないように感じられる。

そういう人はたいてい「自分が言われたら絶対にキツイ」と思うからである。

 

会社を見ていても基本的に何も考えていない人ほど大声で怒鳴ったり感情的になったりした後に普通に飲み会で怒った相手に肩を組んで笑いこけていたりする。

それを自分がやられたときにどう思うかという視点が欠けている上に、自分は同じことをやられても何も問題ないと感じているのだろう。

 

 

結局のところ、昔の人は競争ばかりで精神的に擦れてしまい、他人の感情に「鈍感」になってしまっているのではないかと思う。

 

 

しかしながらそういった人が社会的に声が大きいため、そういう人こそがコミュニケーション能力があるととらえられがちなのは日本の今後を考えると頭の痛い問題だと思う。

 

 

 

 

 

最近精神的に病んできた人はこれを見て少しでも元気が出たり、逆に上司になって最近の若者はメンタルが弱いと感じている人はこれを機にいろいろ考えることができたりすると幸いである。

 

 

 

 

ただ、今回の話は「今の人は昔の人よりメンタルが弱い」という仮定を前提にしており、決して数字をもって言っているわけではないのでそれは考慮してほしい。

(私はどちらかというと結局はいつの時代も「今の若い者は…」って言っているじゃないかという考えの持ち主なのであしからず)

また、これはあくまで持論なので皆が必ずそうだとあてはまるわけではないのでそれも頭に入れておいてほしい。

 

以上。

 

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