意識の高くない系社会人ブログ

意識の高くない系社会人が仕事観や自己啓発のような内容を中心に、他にも色々と日々考えていることを書いていきます。

やっぱり日本の就活はどこかおかしい

5月に突入したが街ではリクルートスーツを着た学生が片手に地図を持って歩いているのをまだまだ見かける。

 

早い人はもう内定をもらって卒業研究で忙しかったり学生最後の年だと言って遊んでいるのではないだろうか。

 

 

私も数年前には就職活動をしていた。

私はなかなか内定がもらえずに結局7月や8月までかかってしまった。最終的には一般的には大企業と呼ばれるSEの会社に決まったのだが、まったく満足していない。

夏の暑い中、真っ黒なスーツに身を包んでネクタイを縛り会社に行くのはなかなかつらかったし、学会発表や修士論文のための研究も進められなかった。

 

そして何よりつらかったのは、会社に入ってから社員に絶望したことである。

 

私は理系の大学院で情報系の研究をしており普通にプログラミングをしていたが、周囲の友人には自身で作ったプログラムを公開したり自分で活用したりしていた人が多く、私はどちらかというとプログラミングが苦手だと思っていた。

就活中もプログラミングはそこまで得意ではないと面接では言っていた。

 

 

しかしながら実際に会社に入ってみて思ったのは、やっぱり面接だけでは人はわからないということである。

 

 

 

まずびっくりしたのが、同期にこの年齢になってもまだキーボードを人差し指でゆっくり入力している人がいたことである。もちろん普段の生活でパソコンもあまり触っていないらしく、なぜSEになろうと思ったのか甚だ疑問であった。

そして実際に研修ではITに関しては基礎的なことしかやらず、正直なところ全て大学で学んだことなのでIT研修は何一つ学ぶことがなかった。

そして現場に配属されて数か月したときにはプログラミングを先輩に教えるという謎の状況が発生してしまった。どうやら、私が苦手と思っていたプログラミングは世間的にはかなりできる分類だったらしい

 

私が配属されたのは社内でも人気の部署で倍率も高かったが、運よく入ることができた。そこには同期があと数人配属されたのだが、不思議なことに研修中に何度か遅刻をし、居眠りも多く、パソコン操作すらままならない女性の同期が同じ部署に配属されたのである。

その女性に話を聞くと、「10分や20分の面接は得意」らしいのである。どうやら30分程度の面接となると限界でボロが出るらしいが、それまではまじめな印象となるらしいのだ。

実際に配属後に人事に話を聞く機会があった。その女性の配属希望の面談をしたのはどうやら新人研修にはあまり参加をしていなかった人で、初めて会話をしたらしく、その女性に対しては非常にまじめな印象を受けたらしい。

 

この話を聞いて、私は所詮面接だけでわかることなど非常に少ないのだと悟った。

 

また、その女性は大学の1年の必修でC言語を学んだらしいが、単位を落して2年でとったらしい。それを面接では「プログラミングを2年間やっていた」と言っていたらしい。

間違ってはいないがものはいいようだなと思った。

また、本人が自慢の「コミュニケーション能力の高さ」も甚だ疑問である。確かに話すのは好きらしくよく人と笑いながら立ち話をしているのを見かける。しかし仲いい人もいれば、毛嫌いしてまったく声もかけない人もいる。一度同じ案件をやったことがあるが、その上司が苦手だったらしく、報告もまったくせずに何を話するにしてもメールか私を通していた。

一言で言えば単なる「お調子者」だったのである。

実際に研修中に同期を見ていたが、一般的に「コミュニケーション能力」が高いと言っている人たちを見ていても、人の好き嫌いで研修中に一度も話さなかった人がいるという人が多かった。

また、同期に非常にまじめだがちょっと生真面目すぎるタイプの外見がいわゆるヲタクタイプがいたのだが、その人に対して陰でバカにする人が多くかった。ここは中学校かと思ったくらいだ。

 

社員に失望はしたが、それよりもやはり面接という短時間の会話だけでは人は見抜けないのだなと思った。

 

 

私の勤務している会社を大学の同期や後輩が受けて落ちたという話を何度か聞いている。今すぐに会社の同期や後輩と変えてもらいたいくらいだ。

大学の友人で私が面接で落とされた会社に勤めている人がいるが、彼らも会社に入ってから口をそろえて同じように今すぐうちの同期でも先輩でもなんでもいいからお前と交換してほしいと言われた。

これらはもちろん友人というひいき目があるのだろうが、それでもやっぱりなぜあいつが落とされてあいつが採用されているんだということは非常に多い。

 

 

よく、最近の若い社員が使えないという話を聞くが、それを下に文句を言うならその使えない社員を採用した人に文句を言うべきではないだろうか

そして今後そのようなことがないように改善すべきなのではないだろうか。

そうするとすくなくとも使えない社員が入ることは減る気がする。

どの世代にもまじめでしっかり者で仕事ができる人は一定層は存在するのである。

 

 

以上

 

就活のバカヤロー (光文社新書)

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